尖塔に黄金の風見鶏設置 ノートルダム大聖堂 フランス・パリ

風見鶏に遺物を入れるパリ司教

尖塔に持ち上げられる風見鶏 尖塔の上には人影が

尖塔のてっぺんに設置される風見鶏

 

【AFP=時事】フランス・パリで16日、ノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)の新しい尖塔(せんとう)に黄金の風見鶏の像が設置された。
ノートルダム大聖堂は2019年の火災で壊滅的な被害を受け、大規模な修復作業が続けられおり、来年12月に一般公開の再開が予定されている。
 風見鶏の像は青空に冬の日差しが降り注ぐ中、高さ96メートル地点にある尖塔に向かってつり上げられた。
 デザインは、再建事業の主任建築家フィリップ・ビルヌーブ(Philippe Villeneuve)氏が手掛けた。もともと設置されていた像は、火災で大きく損傷したため修復できなかった。
 ビルヌーブ氏は、新しい像の「炎の翼」は「大聖堂は不死鳥のように灰の中から生まれ変わることができる」ことを思い起こさせると述べた。
 像には、2019年4月15日の大火災をまぬかれた遺物や、大聖堂の再建に携わった約2000人の名前が記された封書が収められている。
 今月6日には、尖塔に装飾の施された十字架が設置された。【翻訳編集】 AFPBB News

もともと、尖塔など、大聖堂の改修案には、いかにも現代風の突飛な意見も存在していたのですが、普通の補修案が通って本当によかったです。
この風見鶏には、再建に尽力した人々の多様な気持ちが詰まった「ささやかで控えめな自己主張」がこめられているようです。