何度見ても楽しい「シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ」

「シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ」ジャン・レノとミカエル・ユーン

 

正月休み、ローカルテレビ局で放映していた「シェフ!三ツ星レストランの舞台裏へようこそ」を見る。
映画をほとんど見ない自分だが、この映画は劇場で見て、更に以前テレビで放送していたものを録画していたにもかかわらず、また見てしまった。
ストーリーはわかりやすいコメディである。
映画を見慣れていない分、そのような話でもシンプルに楽しめるのかもしれない。
一番の見所は、画像の分子料理レストランで、変装しての侵入調査の場面である。
ジャン・レノさんの和装とミカエル・ユーンさんの女装が凄い。
ユーンさんは日本では知られていないが、フランスでは朝の帯番組に出演していて、いつもこのようなアホなこともやっていたから違和感無いが、レノさんがここまで演じるのはヤバい。日本でドラえもんをやってはいたけど(笑)。
自分は思いっきり楽しめたが、その一方、日本人を戯画的に描いているので、気を悪くする日本人もいるのかもしれない。
どうせなら、スモウレスラーのヨコヅナ夫婦とでもしたらよかったと思う。
それなら必ずしも日本人ばかりではないから、日本差別にはならない。相撲差別にはなってしまうかもしれないが(笑)。
またレノさんの体型は相撲取りでも自然である(笑)。
ユーンさんが日本風に踊るかたわら、レノさんがドスコイドスコイやるシーンを勝手に想像するだけで、ますます笑ってしまう。

分子料理をネタの一つにしているように、この映画は新しいもの、スノッブなものに対する諷刺、揶揄という面も強い。それがあたかも「少林サッカー」のような反骨精神にもつながっている。
それが自分が大好きなフランスを舞台に楽しく行われているから、見る度に更に好きな映画になってしまう、のでした。