オランジュの世界遺産

南仏のニームで用事があったので、その帰りオランジュに立ち寄る。世界遺産ハンターとしては、前から訪れたいと思っていた。以前プロヴァンスに行った時は、オランジュまで行く余裕がなかったのだ。
小さいオランジュ駅に着く。荷物があったので、ロッカーを探したが、残念ながら使用不可だったので、やむなくよっこらしょと持って、まっすぐな道を歩き、中心地に向かう。
市庁舎周辺の広場に着く。そこのレストランに入り、昼食をとりつつ休む。
さらに西に行き、観光案内所を訪ねる。荷物を預かってくださいと頼むと、何とか引き受けてくれた。このご時世、ありがたいことだった。
やっと身軽になり、まず古代劇場を訪れる。道路に面して、巨大な壁がある。
チケットを買って、中に入る。まず浴場跡の遺跡がある。ここはかなり朽ちていた。
しかし古代劇場自体は、実際に現在も使用されていることもあり、保存状態がよい。なんといっても壁の存在感が圧倒的だ。リヨンやヴィエンヌ、アルルなどと比べても別格だろう。中央の皇帝アウグストスの彫像も象徴的でよい。当然維持管理も大変だろう。一部に工事用の足場もあったが仕方がない。
客席は丘の斜面を効率的に利用している。1万人もの人が収容できるわけだ。
古代劇場を出て、目の前にある市立博物館に入る。この中にローマ遺跡の様々な出土品があるのだ。
博物館を出て、北へ幹線道路を歩いていく。凱旋門が街のはずれにあるのだ。これも、よく保存されており、レリーフなどもよく分かる。
見学した後、再び中心街に戻る。