朝霧にかすむプラハ(ヴァーツラフ広場にて)

イメージ 1

プラハで二日目の朝を迎える。
ホテルを出て、新市街に向かう。ここのヴァーツラフ広場が目的地だ。
地下鉄のムーステク駅から地上に上がる。
この日、プラハは霧にかすんでいた。
広場の端っこの方から国立博物館に目を向けるが、霧が邪魔をして博物館がよく見えない。そちらに向かって歩いていく。
ここは広場といっても、両側には車道がある。中央に花壇などがあり歩けるようになっている。車道の外側が一等地で様々な建物が軒を連ねている。
聖ヴァーツラフの騎馬像に着く。
ここはプラハの歴史において重要な場所である。1969年のプラハの春の時、ここでソ連の侵攻に抗議して焼身自殺が行われた場所なのだ。
その犠牲者を悼む献花が置かれている。
また1989年のビロード革命の時も、ここにチェコ市民が集まった。
前述の「コーリャ 愛のプラハ」の中でもその様子が出てきている。人々のにこやかな表情が印象的だった。
そのような政治的に象徴的な場所ということもあるのだろう。ちょうどこの時は9.11の後で、像の前にチェコ語の幕が掲げられていた。
「~TERORIZMU」とあり、テロに対する抗議の意味を含んだものだろう。また小さなビラも貼られていた。
国立博物館の側まで行く。その隣になぜか戦車があった。どういう意図で置かれているのかはよくわからなかった。
周りをぐるりとした後、再び騎馬像のそばに行く。
霧が晴れてきて、秋のさわやかな青空が顔を覗かせていた。
「今日はいい日になりそうだ」と思う。