タリンにて、ロシアとアメリカに触れる

トーンペア城の前で振り返ると、そこにはロシアの象徴であるロシア正教アレクサンドル・ネフスキー聖堂があった。外観は真新しい。
エストニア国会の前にあるのも皮肉な話である。エストニアの旗が頑張ってはためいているのも理解できる。アイルランドでも感じた事だが、小国の旗に対しては特別な思いを感じる。
独立し、さらにEUにも加盟することができた今となっては、ロシアの影響、またロシア系住民に対する配慮はどうなっているのだろうか。独立直後はかなりロシア系住民の立場は苦しいとの話を聞いたが・・。どなたか詳しい方がおられれば教えてください。大国の横暴は許せない一方、ロシアのことも結構好きなので心配である。
聖堂の中に入る、観光客だけでなく、一般の信者もかなり多くいる。年老いた人が多い。ロシアと離れていくエストニアの情勢を見て、何を思うのだろう。
中には日露戦争で犠牲になった艦隊を記念したプレートが掲げられていた。また奇麗なイコン画を鑑賞できた。
聖堂を出て、またもう一箇所別の展望台に行く。教会の尖塔や旧市街の屋根屋根の向こうには最新型のビルがあり、太陽の光を受けて反射していた。
山の手を降り、ラエコヤ広場に行く。ここのツーリストオフィスに入り、地図をもらう。その地図の広告にはレストランやホテルなどのありきたりの広告に加えて、ストリップやアダルトショップ、更にはゲイサウナなどの広告があり、思いっきり引いてしまった。行政にとっては問題ないのだろうか?
歩きっぱなしで小腹がへってきた。小さな店に入るが、英語が通じず、すぐに出る。少し歩くとマクドナルドを見つけたので入る。こんな所までアメリカの影響が深く入り込んでいるのかと悲しくなったが、一方世界標準でもあるので、慣れない国の、慣れない街では非常に便利な事は確かである。コーラを飲み、ハンバーガーをかじりながら、少しエッチな地図を広げ、次の行動を考えた。