ニームのフォンテーヌ公園

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ニームの歴史的中心地区から、フォンテーヌ通りを歩いていきます。
水路と並木道が涼やかな雰囲気を醸し出しています。

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こちらがフォンテーヌ公園となります。
フォンテーヌとは泉を意味します。直訳すると「泉公園」となります。と聞くと、大阪の「泉の広場」が廃止される、という最近のニュースを思い出してしまいました。
こちらニームの方は、古くからこのあたりで湧き水が出ており、それが命名の由来になったようです。
中央の像は「ニンフ」(泉の精)の大理石像です。
その他、石橋、アーチの水路、石の欄干、石の花壷、彫像で構成されています。
現地でもらった日本語のガイドブックによると
「ラングドック地方の要塞工事の監督のジャック=フィリップ・マレシャルとニームの建築家のガブリエル・ダルダイヨンは、アウグストゥス皇帝の治世下のBC1世紀末頃に泉の周囲に配置された古代の聖域の図面を尊重しながら、大理石のやランス産の石材で造られた壷や彫像で飾られたフランス庭園を設計しました。」
とありました。
更に「南フランス古代文明紀行」では
「この公園の造園は1738年から1743年まで5年かかり、技師ジロー等により完成された」
と書かれていました。
二つ合わせると、ジャックさんとガブリエルさんが設計し、ジローさんが実際に完成まで手をかけた、ということになるのでしょうか?
庭園の背景になっているカヴァリエ山の植林は19世紀になってから行われたそうです。
松・糸杉・西洋ひいらぎ樫、つげ、常緑の月桂樹など地中海に繁茂する樹木が植え付けられているそうです。