ニームのディアナ神殿(フランス)

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画像は前回のニームのフォンテーヌ公園内にある、ディアナ神殿です。
崩れかけた建物のすき間に草も生えていますが、ずっしりとした廃墟の美も感じます。
石灰岩の大きな切り石を積んだ、紀元後2世紀頃のガロ・ロマンの代表的な建築物、とのことです。
とりあえず神殿と呼ばれていますが、当時の実際の用途は不明で、文化会館?や図書館だったという説もあるようです。


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入り口の方からの画像です。
アーチがしっかりと組まれているのが印象的です。
この建物は991年にはベネディクト派の修道院に転用されました。
そして1562年にはカルヴァン派(新教)の略奪に遭い、プロテスタント軍の避難所となり、更に17世紀の宗教戦争では新教徒の要塞として使われました。
ものは言わねど、歴史の荒波に揉まれてきた、重みのある古代建造物といえそうです。