軍師官兵衛 第五話 君主論の観点から

いやあしょこたん、可哀想でしたね~。
それはともかく、今回の話から、二つマキャベリ君主論のことを思い出してしまいました。
一つは信長の京都上洛の際、盗人をいきなり切り捨てる場面。
これは君主論17でチェーザレ・ボルジアについて述べた
「冷酷な君主の方は、ごくたまの見せしめの残酷さを示すだけで、ずっと憐れみ深い人物になるからだ」
という一文を思い起こさせました。
あと官兵衛がケチに徹し、一度目の勝利時に褒賞を与えるところでは
君主論16の「鷹揚さと吝嗇」のところで
「君主は、けちだという世評など意に介すべきでない。~彼が支配者の地位にとどまる上での、ひとつの悪徳なのだ」
という点です。
君主=殿様に、洋の東西を問わず、共通点を発見するのは面白いですね。