ターナー展の講演会メモ

ターナーの作品群を見ると、一人の人物とは思えない。全体像を把握するのが難しい
 
1775年 質素な理髪店に生まれる
 
1789年 ロイヤル・アカデミーに入学
歴史画や肖像画が盛んな時期。展覧会で競い合う
イングランド修道院や城などのピクチャレスクなもの
また崇高というのもテーマのひとつとなる
 
1799年 最年少でロイヤルアカデミーの準会員となる
 
文学の思想にも踏み込む
ミルトン、バイロンなど
 
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(チャイルド・ハロルドの巡礼 イタリア)
 
感情を油彩で表現
疾風怒濤
今で言えば映画「ゼロ・グラヴィティ」の一場面の感情を呼び起こすような絵画
 
1802年 スイスを訪問。雪崩の絵により激しい力の表現
 
1804年 自分の画廊を開く
    母親が精神病院で死亡。母の病気もありプライベートについては口を閉ざす
 
「難破船」により崇高なものを表現
 
イタリアへのグランドツアー
 クロードロランの景色を見たかったから
 
スケッチにおいてはカラースケッチせず、鉛筆でスケッチしただけ(時間の節約のため)
 
版画プロジェクトのためにフランスやイタリア、スイスなど欧州各地の風景画を描く
 
ヴェネティアの摸写
美のもろさや衰退の必然性をイギリスと重ね合わせていた
 
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ヴェネツィア 嘆きの橋)
 
晩年、ワーテルローで敗れたナポレオンに自分の思いを表現
平和・水葬で同僚の死を追悼
 
(画像は神戸市立博物館のHPからです)