ヴァティカンのラファエロ(ターナー展より)

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この絵画は「ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルリーナを伴って回廊装飾のために絵を準備するラファエロ」と題されるものです。
1820年1月、イタリアのグランドツアーから戻ったターナーは、早速この大作に着手します。
この年はラファエロの没後300年にあたり、この偉大なる巨匠に対するオマージュとして描かれたものなのでしょう。
右側の回廊だけでなく、想を練るラファエロ、その横のラ・フォルナリーナ、更にその横にはラファエロ作の聖母子像が並べられています。
そして背景にはサンピエトロ広場を経て、サンタンジェロ城や教会のクーポラ、そしてアペニン山脈が広がります。今でも同じような、ローマの眺めです。