ローマ建築・ビザンチン建築(西洋建築入門より)

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ローマ建築
紀元前6世紀頃から4世紀頃
キーワード=フォルム、アーチ、ドーム
・フォルム
ローマ都市の中心を成す都市広場
神殿、バシリカと呼ばれる多目的ホール、市場、凱旋門などがこの広場に面して建てられた。
・アーチ
石やレンガを円弧状に積むと、半円形が完成し安定した形になる。これがアーチで、力学的には圧縮力だけで支えられる構造である。
・ドーム
半球形に石やレンガなどを積み上げると、安定した形になる。
これによりローマ建築の特徴の大きな空間を柱なしで造り上げることが出来る。
 
代表例
コロセウム(上の画像)
 
395年のローマ帝国東西分裂から1453年の東ローマ帝国滅亡まで(狭義)
キーワード=集中形式、ペンデンティブ・ドーム、オニオン・ドーム
・集中形式
円形、正方形、その他の正多角形、ギリシャ十字形など、二軸対称形、つまり縦横ともに対称形の建物のこと
ビザンチン建築はこの形式にドームを架けた建築を好んだ
・ペンデンティブ・ドーム
まず建物の一番外側に球をかぶせてはみ出した部分をとる。そうすると、食パンみたいな形になる。
次に上部を水平に落とすと、切り口が丸になっているので、その丸の上にドームを架ける
このドームの四隅の三角形部分をペンデンティブと呼ぶ
・オニオン・ドーム
太いローソクのように高く伸び、屋根の部分がネギ坊主のような反転曲線を描く
 
代表例
アヤ・ソフィア(トルコ)