作家とともにパリ散歩 ディドロのパレ=ロワイヤル

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最近また、ネットのラジオ音声でフランス語を勉強しております。
10月からは、応用編では「作家とともにパリ散歩」ということで、有名な作家が取り上げた過去のパリを扱っています。
なかなかフランス語にはついていけないのですが、なんとか頑張って聴いていこうと思っています。
その中で先日放送されたディドロ(1713-1784)が書いていた、パレ=ロワイヤルのでの散歩をここに抜粋します。
 
『天気が良かろうが、悪かろうが、夕方5時ごろパレ=ロワイヤルを散歩するのが私の習慣だ。いつもたった一人で、ダルジャンソンのベンチで物思いにふけっている人がいたら、それが私なのだ。政治のこと、恋のこと、趣味や哲学のことなど、自分相手に対話するのだ。頭を全く気ままに動くにまかせる。(中略)私の考えは、私の娼婦のようなものだ。』
 
このディドロをいう人は、百科事典の刊行で知られているそうです。
今回の文章は「ラモーの甥」という彼の小説からです。
自分がパリにいたときは、職場の近くがパレ=ロワイヤルだったので、昼休みに時々そこで座っていたものです。
考えていたことは、せいぜい仕事のことだったかなあという気がします。どっちにしろあまりたいしたことは考えておらず、時々風で流れて流れてくる噴水の細かい水滴を感じながら、ボール遊びをしている子供を何気なく見ていただけだったような思い出くらいですね。
まあ昼間と夕方では、また心の働きは違ってくるのかもしれませんが。