オスティアの戦い(火災の間、ヴァティカン美術館)

イメージ 1
 
こちらの絵も「火災の間」にある「オスティアの戦い」です。
この戦いは「ボルゴの火災」と同じ年の847年、ローマの外港であるオスティアが舞台のようです。
このときは、レオ4世の眼前で起きた嵐によりサラセンの艦隊が壊滅したそうです。
左側の人物がそのレオ4世なのですが、顔はやはり当時教皇に在位していたレオ10世をモデルにしています。
この絵では、ちゃんと前のほうに出てきていますね(笑)。
 
構図は、前回の「シャルルマーニュの戴冠」と同じく斜線構図となっています。
こちらの方は、強いて言えば「小なり(<)」のような構図でしょうか。
前面に、サラセン人をやっつけて、教皇の前に従わせている様子が描かれています。
背景には、海や船の姿がしっかりと描かれており、海戦ということを見る者に明示しています。