フランス短編映画特集

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先日フランス短編映画特集をしていたので見に行きました。
無料でこのような貴重な企画をしていただいて、スタッフの皆様にはありがたい限りです。
入り口で、せめてもの感謝の気持ちとして、些少な額を寄付させていただきましたが、募金箱とアンケート回収箱を間違えていなかっただろうか少し不安になりました(汗)。

本数は五本でした。
時間は3分から20分くらいのものでした。
まず最初はDavid Bertram監督の(仮題)「追いかけっこ」
写真のように車のガラスに映る綺麗な女性と、その外の風景です。
最初は男性はバイクに乗り、それが奪われ自転車になり・・・という風に、状況が刻々と変化していきます。
微妙に表情を変える女性と、パリの何気ない夜の街並みが織り成す映像美が素晴らしかったです。

続いて、「右折してください」
こちらは、パリの昼間の状況が映し出されます。
「右折してください」としか言ってくれないカーナビ。
場内の反応が一番良かったように思います。

次にCarine Tardieu監督の「私の一番の心配ごと」
これは、家族四人の物語なのですが、若い母親が、病気か何かで、頭髪が全くありません。
仕方なくかつらを付けているのですが、風に強い海辺の街ゆえ、それがはずれて飛んで行ってしまい、恥をかいてしまいます。
その解決に家族一丸となるのですが・・・。
お母さんのためを思い、夫や子供たちが、一生懸命に頑張っている姿が切なく、いとおしくなりました。

続いてアニメーションの「背骨物語」
生まれつき背骨の曲がった男が、みんなと同じように愛する人にキスをしたい、と奮闘します。
これも切なく、いとおしい映画でしたが、アニメゆえ上手くユニークさも付け加えており救われます。

最後は、ジャン・リュック・ゴダール監督、エリック・ロメール脚本の「男の子の名はみなパトリック」です。
1957年作の白黒の映画でした。
リュクサンブール公園の、上院(セナ)の建物が見えるところで、男性がみかけた女性を一生懸命口説いているのが、いかにもフランス男らしいですね。
その中で、なかなか相手してくれない女性に、「あなたは外国人?」といって、ヨーロッパ諸国の国名をあげ、しまいには「ひょっとして日本人、名前はオヅ?クロサワ?」などというのが時代が現われていて面白かったです。
今なら「キタノ?ナカタ?」とかになるのでしょうか。
まあとにかく、いかにもフランスらしい映画を楽しませていただきました。
関係者の皆様には重ね重ねお礼申し上げます。