真昼の星空
米原万里 著
中央公論新社
2003年10月7日 初版発行
前回紹介した本の著者である塩野七生さんが、イタリア代表日本人作家とするならば、この本の著者である米原万里さんは、ロシア代表日本人作家といえるでしょう。
ロシア語通訳として活躍されたご経験などをつづったエッセイ集などは、本当に楽しませてもらいました。
ロシアなど旧ソ連諸国の、どちらかというととっつきにくく感じる国や人々について、親しみあふれる情報を与えていただきました。
若くして亡くなられたのが本当に惜しまれます。
この本は、もともと新聞に連載していたエッセイをまとめたものです。
ひとつの話につき3ページくらいですが、その中に大切なエッセンスがコンパクトに詰め込まれています。
それぞれ面白かったのですが、その中で
「ドイツ人から見た、日本人通訳グループの顔について」や
「ヨーロッパに比べて寒い日本の冬。その理由は?」
また「ソ連の宇宙飛行士から貰ったプレゼントの正体」などなどの話が楽しめました。