白い衛兵交代式(アテネ・無名戦士の墓)

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シンタグマ広場周辺の無名戦士の墓の前に行く。
周りにはもう既に人が集まっており、兵士が来るのを待ち構えていた。
しばらくして、大勢の銃を担った兵士が広場に来て整列する。
周りではキャラクター風船なども売っており、黄色いピカチュウのバッタもんらしき風船も売っていた。
「ローマ人が歩いた地中海」(トニー・ペロテット著 光文社発行)の中の表現を引用すると
~この日、軍人たちは各国から来た旅行者のくすくす笑いを超人的な努力で無視しながら、ボンボンのついた靴やミニスカートやバレエ用のタイツをはいて柔らかく大きな帽子をかぶり、なだらかな坂道をぎこちなく行進していた。~
とあった。
自分が見たこの時は、とくにくすくす笑いもなく、不自然にも思わなかった。
異国情緒がありいいな、と思ったくらいだった。国立博物館に行った後だったためかもしれないが。
広場で一通りの儀式を済ませる。
そして広場を出て、脇の車道を行進して帰っていった。(ここがなだらかな車道)
どこまでいくのかとついて行ったら、公園裏の建物までだった。
そこでひとまず、だべっていた。
やはり休んでいる姿は、兵士には似つかわしくない。

(「ローマ人が歩いた地中海」マンハッタン在住のオーストラリア人が、妊娠中の妻と共に、文献に残っていたローマ人が経験した観光旅行を、自分も追体験する話です。古代と現代をオーヴァーラップさしており、楽しく読めました。)