フランス上院選挙について

フランスで上院選挙が行われました。
まず読売新聞の記事から

【パリ=作田総輝】フランス上院選(定数348)が24日投開票された。

 AFP通信の集計によると、マクロン大統領率いる中道新党「共和国前進」は非改選の10議席と合わせ、改選前(29議席)を下回る28議席にとどまり、支持の広がりを欠いた。

 6月の国民議会(下院)選前に創設されたマクロン新党は同選挙に圧勝したが、他党から移ってきた候補者らが臨んだ今回の上院選では勢いが続かなかった。仏メディアは「前進に失敗」(フィガロ紙)、「上院は新党に抵抗」(レゼコー紙)などと厳しい結果を報じた。

 最大野党の中道右派共和党は非改選を含め、17議席増の159議席に達する見込みで、第1党の座を維持した。極右政党・国民戦線は横ばいの2議席だった。


このような結果になったのはフランス上院の選挙制度にも原因があるようです
ハフィントンポストの記事から
投票所が混み合っていますよ、という記事の後、


ではどうしてこのような状況が起こったのか。上院の定数348のうち半分の171議席を選ぶために、約7万6000人の選挙人団(そのうち95%が市町村議会議員)が召集されたものの、投票可能な場所は各県の県庁所在地にある1カ所の投票事務所だけだったからだ。

投票棄権者には罰金100ユーロ

またこれほど多くの人々が集中して投票所に詰めかけたのは、投票が義務投票制(投票義務を果たさない選挙人は100ユーロ〔約1万3000円〕の罰金を科せられる恐れがある)だったこともある。
しかも定数3以下の選挙区では、同日に第2回投票が行われることが多く、その場合選挙人は通常8時半~11時までに第1回投票を済ませなければならない。
この結果、ベルギーとの国境付近に位置する北部のノール県で5848人、南東部のイゼール県で3000人など、投票した選挙人の数は記録的な数値に達した。


このような制度なのですね。
地方議会議員さんと今の政権との時間差もあり、更にマクロンさんは地方交付金削減を狙っているのでやむを得ない結果のようです。
上院自体は権限も弱いので、影響はまだ小さいように思われます。
お隣のドイツの選挙結果の方が、フランスには気掛かりなのかもしれません。