フランス・パリのマルモッタン・モネ美術館で行われた展覧会の報道陣向け内覧会で、ベルト・モリゾの「Julie Manet et sa levrette Laerte」を鑑賞する来館者(2017年9月11日撮影)。
フランス・パリのマルモッタン・モネ美術館で行われた展覧会の報道陣向け内覧会で、カミーユ・ピサロの「Paysannes plantant des rames」を鑑賞する来館者(2017年9月11日撮影)。
モネがひそかに買い集めたルノワール(Pierre-Auguste Renoir)やセザンヌ(Paul Cezanne)、ピカソ(Pablo Picasso)にドラクロワ(Eugene Delacroix)といった同時代の画家たちの驚くべきコレクションを見つけ出すのに、フランスの美術史家たちは4年の歳月を要した。
「私は自己中心的。私のコレクションは私だけのもの…それから友人の」。ノルマンディー(Normandy)地方ジベルニー(Giverny)にあるモネの自宅を訪ねた記者たち対してモネはこう語った。モネの自宅にあるすばらしい庭園を訪れる人の数は毎年50万人にも上る。
大量のコレクションをまとめたマルモッタン・モネ美術館(Marmottan Monet Museum)の学芸員の一人、マリアンヌ・マチュー(Marianne Mathieu)さんは、「モネのコレクションについてはほとんどわかっていなかった」と話す。「モネが私生活について語ることはなく、自分のアートコレクションもただただ私的なものとして保管していた」のだという。
モネが亡くなった1926年当時にはコレクションの目録があったが、第2次世界大戦(World War II)中に失われた。(c)AFP/Antoine FROIDEFOND