パリの環境対策にセーヌ川の電動水上タクシー
【12月29日 時事通信社】国際的な地球温暖化対策の枠組みを定めた「パリ協定」合意の舞台となったパリが、深刻な大気汚染に頭を痛めている。放置すれば、2024年五輪や25年国際博覧会の誘致にも影響しかねないことから、電気自動車(EV)の普及や水上タクシーの活用など対策に躍起だ。
「座って本を読めないのは残念だが、環境のためなら仕方がない」。自動車の交通規制を受けて電車の利用客が急増した12月上旬、会社員の男性は地元メディアにこうぼやいた。
パリでは12月初旬から中旬にかけて微小粒子状物質PM10の大気中濃度が急上昇。世界保健機関(WHO)の基準を大幅に上回った。ディーゼル車などの排ガスが主因とされており、市は計6日間にわたり、ナンバープレートにより車の利用を制限する交通規制を実施。この間は地下鉄などの公共交通機関を無料にした。
PM10の大気中濃度は12月下旬には落ち着いたものの、フランスでは依然として古いディーゼル車が多く、抜本的な対策が必要だ。
画像は2016年12月16日に撮影されたパリです。
セーヌも巨大な道路のような感じで、対岸へ、また東西への移動にはいいかもしれません。特に河岸の建物、例えば財務省やラディオフランスなどなど沢山ありますが、便利にもなると思います。
パリとセーヌの位置的な関わりを考えていると、以前ラジオフランス語で学んだ文章を思い出しました。2006年2月の杉山利恵子先生の講座からです。
Aux paysans qui lui demandent si tel endroit de Paris est loin de tel autre, papa repond : <Peuh ! Il n'y a que la riviere a passer.>
(アクサンは略しています)
パリのどこどこの場所は別のどこどこから遠いのかと聞く農民たちに、パパは答える「ふん、川を渡るだけだよ」
「にんじん」の作者、Jules Renardの1895年の作品、Journalからです。
まだパリが今より狭かった時代だからかもしれませんが、パリの中でセーヌが占める割合が高かったからこそ、パパもそう答え易かったのかもしれません。