ロンドン市長選でカーン氏が当選、初のムスリム市長に

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【5月7日 AFP】(更新、写真追加)英国の統一地方選は5日投票が行われ、ロンドン(London)の市長選では野党・労働党から出馬したサディク・カーン(Sadiq Khan)氏(45)が当選した。カーン氏はムスリムイスラム教徒)として初めて欧州連合EU)加盟国首都の市長となる。

EU加盟国の首都としては初のムスリム市長となるのですね。
キリスト教連合でもあるEUにとっては画期的なこととなります。
それでもロンドンを一国際都市と見なせば特にたいしたことではないのでしょうが。

 バス運転手の父親と裁縫師の母親を持ち、ロンドンで生まれ育ったカーン氏は、与党・保守党候補で富豪のザック・ゴールドスミス(Zac Goldsmith)氏(41)を破った。

カーンさんも対抗馬のゴールドスミスさんも共に40代。若いですね。

 7日に発表された最終開票結果によると各候補の得票数はカーン氏が131万143票、ゴールドスミス氏が99万4614票。
 ロンドン市長選は最も当選してほしい候補者と2番目に当選してほしい候補者を選ぶ方式で行われた。5日の投票時には12人の候補者がいたが過半数を超える票を得た候補者がいなかったため上位2位までに入らなかった10人はその時点で落選し、2番目に当選してほしい候補者として上位2位までの候補者を選んでいた票も加えて最終結果が出された。

ロンドン市長選のシステムは興味深いです。
最善が無理でも次善の人、つまりそんなに突飛な人が選ばれないようなシステムなのでしょうか?
ロンドン市自体、市長の直接選挙の歴史自体が意外と浅いので、割と柔軟にシステムを考えることが出来るのでしょうか?
また調べてみます。

■世界の大都市の市長からも祝福
 労働党ジェレミー・コービンJeremy Corbyn)党首はツイッターTwitter)で、「おめでとう、サディク・カーン。ロンドンを皆にとって公正な都市にするため共に努力することが待ちきれない」と、カーン新市長に祝福のメッセージを送った。
 ゴールドスミス氏は、選挙運動時にカーン氏がイスラム過激派を支持していると発言し、自身が所属する保守党を含む多方面から批判を受けていた。

市長になってからも、過激派とまではいかなくても、イスラム教との関わりが注視されるのでしょうね。
大変ですが、市長となった以上は、仕方の無い面もあるかもしれません。

 ロンドン南部トゥーティング(Tooting)地区から出馬したカーン新市長は、英国のEU脱退を主張するカリスマ政治家ボリス・ジョンソンBoris Johnson)現市長の後継者となる。ジョンソン市長は、デービッド・キャメロンDavid Cameron)英首相の有力後継者として名前が挙がっている。
 仏パリ(Paris)のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長や、米ニューヨーク(New York)のビル・デブラシオBill de Blasio)市長も早速カーン氏を祝福した。デブラシオ市長は、「ロンドンの新市長で、同じ適正価格住宅の支持者であるサディク・カーン氏を祝福する」と述べた。

適正価格住宅のことがよくわかりませんが、共に大都市で住宅の高騰に苦しんでいるということでしょうか?

■後退が目立った労働党
 労働党ロンドン市長選以外では後退が目立った。スコットランドScotland)ではスコットランド民族党SNP)と保守党の後塵を拝して第3党となり、イングランドでは当選者は改選前より19人少ない1265人で、124の地方議会のうちすでに結果の出た115議会の中で労働党が支配権を獲得したのは改選前より1議会少ない57議会だった。
 英ケント大学(University of Kent)のマシュー・グッドウィン(Matthew Goodwin)教授(政治学)は、「労働党は1910年以降で初めてスコットランドで第3党になり、イングランド南部でもしっかりした存在感を示せなかった」と述べ、「(労働党は)深刻な問題」を抱えていると指摘した。(c)AFP/Dario THUBURN

労働党自体後退しているのに、ロンドン市を押さえたのは候補者自身の魅力によるものでしょうか。
とにかくおめでとうございます!今後のご検討を期待しております。