ヴィランドリー城の菜園(フランス ロワール地方)

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いわゆる「シンプル庭園」から、城と菜園を写します。
前の写真でもわかるように、自分は城の主塔を気に入って、背景の中心にして写していたようです。
このシンプル庭園には約30種の薬草が栽培されているそうです。上部に絡んでいる植物が何かはわかりません。
ヴィランドリー城の菜園は、内部の幾何学模様だけが異なる、9つの同サイズの区画から構成されています。
これらの区画には、多彩色のチェス盤のような印象を与えるため、様々な色彩の野菜が交互に植えられています。
この写真で見る限りは、緑と紫と黄色の野菜が目立ちます。
菜園の起源は、修道士たちが大修道院内の庭に好んで野菜を幾何学模様に配置した中世に遡ります。
ヴィランドリー城の庭園に見られる多数の十字紋章も、この菜園がそもそも修道士たちにより造られた事を想起させています。
あと、この写真でも、つたに覆われた東屋が見えます。
これはイタリアからの影響とのことです。
16世紀のフランス式庭園が、フランスの修道士やイタリアの影響を受け、後に「装飾庭園」と呼ばれる、バラやアメリカ新渡来の野菜の栽培に適切な庭園に進化しました。
(現地の日本語パンフレットを参考にしました)