西洋 くらしの文化史

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西洋 くらしの文化史
青木英夫 著
雄山閣 発行
1996年3月20日 発行

古代から現代までの西洋の生活や服装まで取り扱っています。

騎士と貴族を混同している人が多い。
騎士の約四分の三は不自由身分の家士だった。
騎士は主君の居所や領地の管理者として、そして軍務に服する男子として、王や世俗ないし僧職の領主に直接奉仕するものたちであった。

ルネサンスの時代の推移を代表する作家はダンテ、ペトラルカ、ボッカチオの三人の文学者である。
それぞれの恋人を知ることにより、ルネサンス時代が中世から、またバロックへの変化を知ることができる。
ダンテの女神ベアトリーチェは彼に対してあるいは聖母以上、キリスト以上の親しむべき神であったかもしれない。
ペトラルカはルネサンス文学の純化ヒューマニズムの強化においてダンテよりも数歩進んでいる。
彼は抒情詩のうちに内面的小宇宙を高調する事にあった。その詩心をかきたてた女性ラウラを発見したのは幸いだった。
ボッカチオは人間的なしかも非道徳的な醜悪な方面をなまなましく描いている。
彼の初恋の人フィアメッタはたんに肉欲の対象とのみなりうる女性であった。

フランス19世紀の服装の時代区分
フランス革命時代(1789-95)
服装の民主化
総裁政府時代(1795-1804)
経済が不安定で、極端なことが行われた時代
エンパイア時代(1804-1820)
ナポレオンが革命後の混沌を秩序付けようとした。
ビーダーマイヤー時代(1820-35)
過激なものを避け、小市民としての片隅の幸福に喜びを感じようとした
第二ロココ時代
18世紀のロココ時代に大変似ていることから
会社濫立時代(1870-90)
各地に株式会社がたくさん生まれた時代
アール・ヌーボー時代(19世紀末から20世紀初頭)

ルードウィヒ・ベルネ(1776-1837)による「パリだより」  
1830年のフランスの7月革命のしらせを耳にすると、フランクフルトから旅券を持たずにフランスへ潜入した。
当時の動きを取り上げると共に、パリに来た外国人として、フランスでは感じることの出来ないような面から、フランスの市民生活をとらえている。

「ギャルソンヌ」という新語
1922年に出版されたヴィクトル・マルグリットの同名の小説から
男性中心の労働世界で働く「少年のような娘」
スカートが短く、髪も短くカットされ、また時にズボンをはく

不況下の1930年代にあってファッションを最も活気付けたのはエルザ・スキャバレリのショッキング・ピンクであった。
シャネルとはまさに対照的な存在であり、お互いを批判しあっていた。