フィレンツェ 「花の都」2000年の物語

イメージ 1

図説 フィレンツェ
「花の都」2000年の物語
中嶋浩郎 著
中嶋しのぶ 写真
河出書房新社
2008年6月30日初版発行

フィレンツェ関係の本ではおなじみの、中嶋氏による、フィレンツェの歴史についての本である。
フィレンツェというと、どうしてもルネサンス期や、メディチ家関係中心になってしまう。
しかしこの本は、街の創成期はもちろんの事(フィエーゾレについても述べられている)、メディチ後のロレーナ家の時代や、イタリア王国の首都だった時代、そしてナチスによる爆撃や1966年の大洪水まで、街の歴史を一通り限られたスペースで叙述しているので、フィレンツェという街自体の歴史をわかり易く知ることが出来る。
写真も豊富で眺めていても楽しい。
読んでいると、つくづく訪問するところは沢山あるんだなあと感じされられてしまう。
もう一度フィレンツェに行きたくなるような本であった。