ローマ人の物語ⅩⅣ 皇帝コンスタンティウス

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ローマ人の物語将検.リストの勝利
塩野七生 著
新潮社
2006年1月20日 二刷

コンスタンティヌス死去の後、彼の三人兄弟及び甥がローマ帝国を引き継ぐような形になっていた。
しかし突然の謎の粛清により、三人兄弟だけが引き継ぐようになってしまう。
長男 コンスタンティヌス二世
次男 コンスタンティウス
三男 コンスタンス
(紛らわしい名前だ)
しかし、父の死から三年も経たぬうち、長男が早くも殺害される。
そしてまもなく、コンスタンスも殺害され、コンスタンティウスが唯一の皇帝となる。
唯一となって初めて、協力者がいなくなったのに気づくコンスタンティウス。
仕方なく、粛清のさい、幼少ということで生き残ったガルスを副帝にする。
しかし長い幽閉生活の影響もあったのか、不始末により処刑される。
そして出てきたのが、ガルスの弟であったユリアヌスが副帝となる。
幽閉生活から、学究生活、そして突然のガリアでの副帝としての生活となる。
戦闘とは縁が無かったにもかかわらず、意外とガリアでは蛮族撃退に活躍する。
責任の自覚と、任務を続けていく高揚感が、彼をそこまで強くさせたのか?
そんな彼の活躍が、アルプスを飛び越え、東側にも知れ渡るようになる。