南フランス古代文明紀行(ニース①)

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南フランス古代文明紀行
川島清吉 著
公論社
平成5年4月1日発行

南フランスの旅行記が中心だが、モンテ・クリスト伯について熱く語ったり、古代ゲルマン社会について説明したりしている。
まずはニースから話は始まる。
西暦前200年頃から、ニースのシミエ地区にローマ人が住み始めた。
この「シミエ地区」には、今ではマティス美術館があるところである。
そこは「ケメネルム」と呼ばれ、「アルプ・マルティム」の首都としたらしい。
自分がこの地区に行った時は、美術館が目当てで、ローマ遺跡には興味が無かったので、ほとんど記憶に無い。
円形闘技場あたりも多分歩いたんだろうが、どうもよく思い出せない。
記憶にあるのは、金網越しに遺跡らしいものがあり、「何があるんだろうか」と覗いたことくらいだ。
今回載せた写真は、その時に撮ったものである。今となっては貴重なものとなった。
というのも、円柱や切り石などの遺跡が写っているからだ。
この本の中では、美術館は建築中であり、更にニース市の遺跡説明の看板が写っている。
自分が撮ったこの写真では、遺跡の看板は無い。看板自体無かったのか、それともフレームの外なのかもわからない。
また自分が遺跡を撮ろうとしたのか美術館を撮ろうとしたのかさえよくわからない。
とりあえずこの本のおかげで追体験できるのは幸せなことである。