フランに載った「星の王子さま」

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4月から、ラジオフランス語講座の応用編が「星の王子さま」になった。
この作品、自分も読んだ事がある。(もちろん日本語で)
作品のいろんな背景を3ヵ月かけて解説していただけるのはありがたいことだ。
自分が読んで感じたのは、内容自体はたいへんわかりやすいが、その奥の作者の思いの解釈が難しく、ある意味、読者の手にゆだねている面があるのかもしれない。
単なるかわいらしい童話という一方、哲学書的な要素もある。
そういう点が、長年、人気を保っている秘密だと思う。
また折に触れて書いていきたいと思う。

この作品自体、フランスの象徴でもある。
写真に載せたように、旧50フラン札でも使用されていた。
サン=テグジュペリの肖像と、王子さまのイラスト、さらに物語の導入部にある、象を飲み込んだ大蛇のイラストまである。
青を基調にした非常に美しいお札だと思う。
基本的にはユーロ信奉者だが、このようなお札を見ると、フランが恋しくなる。
ちなみに100フランは頑固親父セザンヌの肖像で、彼の鬼気迫る作品「トランプをする人」のイラストとともに描かれている。こういうお札もたいへん、いとおしい。
まあユーロの理念として特定の場所、人はできないので仕方ないと思う一方、クレームのつきにくい、象徴的で素晴らしい人はいないものかと思う。
もう少し、時間が必要なのかもしれない。

(余談。昨日ブログの訪問者の方がなぜか101人にもなっていました。人気ブロガーの方にとっては笑止物でしょうが、小生の過疎ブログにとってはたいへんありがたく、それこそ盆と正月とクリスマスとゴールデンウイークが一緒に来たような感じでした。)