オランジュのサン・フローラン教会

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オランジュ古代ローマ劇場外壁とサン・フローラン教会

さて、今回から本当にオランジュとなります。
まずは古代ローマ劇場の舞台背後の壁の外側からです。
この壁は赤い砂岩を積み上げて造られ、高さは37mにも及ぶそうです。(週刊世界遺産No.30より)
古代ローマ劇場については後で詳しく取り上げますので、ここでは左下隅にそっと写っている建物を紹介します。
これはサン・フローラン教会の正面です。
この教会について、オランジュ観光案内所(Office de tourisme d'Orange)の仏英語HPによると、

《15世紀には、オランジュには多くの修道会がありました。聖フローランの修道会はフランシスコ会修道者の教会でした
アルルのサントロフィーム教会に由来する折戸の玄関口は、質素なゴシック様式ファサード(15世紀)の一部です。

宗教戦争の間、「プロテスタントは、オランジュ公がいる教会を容赦なく台無しにした」と、目撃者は報告しています。
革命中に国有財産として売却され、干し草置き場、厩舎、刑務所として使用され、1803年に教団に戻されます。40年後、小教区を与えられ、聖フローランに奉献されます》

確かにフランシスコ修道会らしく、質素な正面です。
そしてこの教会もフランスの他の教会と同じように、宗教戦争や大革命による被害をこうむってきたようです。