マクロン氏は都市部で圧倒、ルペン氏は地方 仏大統領第1回投票

マクロン氏は都市部で圧倒、ルペン氏は地方 第1回投票

朝日新聞デジタル 4/26(水) 22:25配信  

AFPによる、フランス大統領選第一回投票の県別の首位候補者の表です。  
朝日新聞が解説していたので転載いたします。
 

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 23日のフランス大統領選第1回投票で、決選投票に進んだ独立系のマクロン前経済相(39)と右翼・国民戦線(FN)のルペン氏(48)への投票傾向は、地域でくっきり分かれた。2人の戦いがこじれれば、都市と地方の分断が深まる懸念がある。

 マクロン氏は都市部で圧倒的に強かった。パリで得票率約36%。ルペン氏は約5%の5位だった。

パリなど、都市部では圧倒的に強かったマクロンさん

  反対にルペン氏が圧勝したのは北部エヌ県。約36%で、2位のマクロン氏の約18%の2倍の票を得た。

 同県や北海沿いを含む数県では、前回2012年の大統領選で社会党のオランド大統領が1位だったが、今回はいずれもルペン氏がトップになった。炭鉱業の衰えで地盤沈下した工業地帯だ。構造不況に苦しむ地域でルペン氏が強い傾向がはっきりした。

北部の炭鉱業の衰えで地盤沈下した工業地帯。前回ではオランドさんが1位だったところ。オランド大統領率いる左派の社会党に絶望して、ルペンさんに寝返ったようです。

  北部を除けば、マクロン氏が1位の県とルペン氏が1位の県の分布は、従来左派が強い西部でマクロン氏、右派が強い東部と南部でルペン氏と分かれる。

左派は西部、右派は東部と南部、というフランスの構図

  一方、各県内の投票分布を見ると、やはり都市とそれ以外の差が顕著だ。

 ルモンド紙によると、マクロン氏は人口10万人以上の全37市の得票率の平均が、24・01%だった全国の得票率を6ポイント上回った。かたや全国で21・30%だったルペン氏は、人口が多い上位10市のうち、FNの地盤である南部のニース、マルセイユ以外の8市で15%を下回った。(パリ=喜田尚)

マクロンさんは都市、西部
ルペンさんは地方、東部、南部
トラバ先の記事では2015年の地域圏議会選挙における投票結果の表を載せています。