今宵、あの頃のバーで(将棋ボクシングの話)

 
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今宵、あの頃のバーで
先崎学 著
2011年10月31日 初版第1刷発行
 
将棋指し、先崎八段によるエッセイ集
先崎さんは棋士の中では一番のエッセイストと言えそうです。
 
チェスボクシングを応用した将棋ボクシングの話
 
wikiによれば、チェスボクシングとは
 
チェスボクシングの試合は、チェスとボクシングを交互に行うことによって進められる。最初はチェスのラウンドから始まり、最大11ラウンドまで続けられる。チェスは1ラウンド4分間であり、ボクシングは1ラウンド2分間である。それぞれのラウンドの間には、1分間の休憩がとられる。チェスの持ち時間は12分であり、これが切れると負けとなる。持ち時間切れのほかボクシングでのノックアウトまたはチェスでのチェックメイト、審判の決定によって試合は終了する。
チェスボクシング1992年にコミック作家のエンキ・ビラルによって構想された。この構想はビラルの『冷たい赤道』という作品の中で詳細に描かれている。このビラルの作品をヒントとしてオランダ人芸術家のイップ・ルービング2003年世界チェスボクシング機構(WCBO)を立ち上げ、第1回世界選手権を開催した。
アムステルダムで行われた第1回世界選手権では、イップ自身が優勝を果たした。2005年10月1日にはベルリンで第1回欧州チェスボクシング選手権が開催され、ブルガリアのTihomir TitschkoがドイツのAndreas Schneiderを下して優勝した。
 
とのこと。
オランダが発祥の地ともいえそうですね。
これを日本人らしく将棋ボクシングとしてやってみた。
テレビ番組「探偵!ナイトスクープ」での企画。
先崎さんは将棋のプロで、なおかつ輪島功一さんのボクシングのジムに通っている。
相手は元世界チャンピオンの井岡弘樹さん。
ルールは30秒間ボクシングをして、二分間将棋を指すことの繰り返しである。
 
(勝ち負けだけが重視される真剣勝負なら、明らかにボクシングのプロの方が有利である。なにせプロのパンチを一発入れられたら、アマなら即ダウンですからね。将棋ならいくら相手が強くても、即負けることはない。まあテレビ番組ということで井岡さんの加減次第でどうにでもなる話ではある)
 
結局、将棋であと一手で先崎八段が勝ちという時に、ボクシングのラウンドになる。
こうなれば、井岡さんとしては、ダウンを狙わざるを得ない。
そこで素人ならダウンするようなパンチが先崎八段のレバーに入り、見事にダウン。
終わった後、焼き肉屋でレバーを馬食しながら、自分のレバーの痛みを思い出す先崎氏。