先日、将棋の王将戦の対局を現場で観戦する機会に恵まれましたので、なんとか仕事を休んで行ってきました。
朝、お寺の入り口で集合し、係の方に対局場の浄心院まで連れていってもらいます。
中に入り、対局室からふすまを開いた隣の部屋に我々は陣取ります。
もうすでに、立会人やお寺の偉い人などは座っており、後は両対局者を待つだけです。
しばらくして、まず和服に身を包んだ久保王将が入ってきます。内部の緊張の度合いが高まります。
観戦者はあぐらから正座に座りなおします。
そういえば久しぶりの正座なので、足が痺れないかなと心配になってしまいました。
そして挑戦者の豊島6段が入ってきました。同じく和服で、紋入りのものでした。
しばらくの間の後、駒を並び始めます。
そしてまたしばらくたってから、立会人が対局開始を告げます。
少考の後、予想とおり7六歩と指しました。
カメラのフラッシュがバシバシたかれます。
その少し後に、豊島6段が3四歩と指しました。
そこで我々は退場です。
厳粛な雰囲気の中、正直かなり緊張してしまいました。時間自体は短かったので足は痺れずにすみましたが・・・。
退場した後、ご好意で別室にて緑茶をご馳走になります。
こちらはまだ少しは気楽な雰囲気だったのですが、席が狭かったため胡坐に組めず正座だったため、やはり足が痛かったです。
お茶をご馳走になりながら改めて思ったのですが、お茶を飲むという行為を茶道という芸術にまで高めている日本、将棋も勝負という要素だけでなく芸術という面もあると実感しました。
将棋の盤や駒、そして和服に身を包んだ対局者、などなど日本の文化芸術のひとつといえましょう。
ヨーロッパ関連一口メモ
その例として、以前ヨーロッパのジャパンフェスタで展示されたとき、その像を一心に見つめるさるやんごとなき方がおられたそうです。
その方のお名前はベルギー国王であられたボードワン一世。
この像のたおやかなお顔に魅かれたのかもしれませんね。