大晦日のフランクフルト空港

日本の航空会社の飛行機を降り
空港内のシャトルに乗り行く
体の大きいドイツ人
彼らの喋る知らないドイツ語
やっとヨーロッパに来たなという実感

シャトルでターミナルを移り
がらんとした大晦日の通路を行く
途中で見つけた自動販売
のどが渇いて思わずコーラを買ってしまう
価格2.5ユーロを
日本円に換算してみると
思わずドッキリ
ユーロは高くなりにけり

びっくりついでに
勢いよく販売機から出たコーラ
栓をあけるとコーラは溢れ
ちびちびとこぼしてしまう
あわてて座席に急ぐが
振り向けば清掃員の姿
掃除したばっかりの大晦日の廊下
もう一度、足雑巾で拭いていた
すみませんすみませんと
慌てて謝る

簡単な入国手続き
嬉しいスタンプラリー
それが終われば
やっと賑やかなターミナルに着く
ここで難民のように長い時間を待つ
広い空港
職員はミネラルウオーターを積んで
自転車で構内を移動

ややこしい身体検査
日本のパスポートを見せると
「コンニチハ」の声
ジャケットまで脱ぎ
入念なボディチェック

やっとの事で搭乗口
やっぱりここもがらんとしている
もう日本は既に平成20年
2008年まであとわずかな
フランクフルトの空港内で
フィレンツェ行きの飛行機を待つ