「ぼくはくま」フランス説

最近、NHKの「みんなのうた」の「ぼくはくま」を視聴して癒されている。
正直なところ、宇多田ヒカルさんの歌はほとんど聴いていないのだが、このたび、彼女の新たな魅力に出会えたのは嬉しかった。
また、ビデオクリップのくま君もかわいくてよい。
部屋のすすけた感じが、パリ在住時の自分の下宿を思い出し懐かしくなった。
またこのくま君の部屋は、レンガ造りで、暖房機とベッド、そしてステッカーを貼ったスーツケースなどがある。
どうも日本の感じではない。
極めつけは、なぜか歌詞の中でフランス語が出てくる。
よって勝手にこの部屋はフランスだと決めつけてしまう。
しかしそれには一つだけ矛盾がある。
野球のボールがくま君の部屋に飛び込んでくるのだ。
フランスで野球はやっているのだろうか?

答えを言うと、一応やっている。
阪神タイガースの吉田監督がフランスチームの指導にあたっていたのだ。
吉田監督の講演を聞いた事があるが、その時に苦労話を聞くことが出来た。
最初、犠牲バントをフランス人選手に理解させるのがたいへんだったらしい。
なぜ自分が進んでアウトにならなければならないのか、という感じだったようだ。
しかし、実際に試合で使い、その効果が実証されて、はじめて理解してもらったとのことだった。

そのようなチームは一応あったものの、自分がフランスにいた時には、一度も生の野球を見かけなかった。
しかし吉田監督のまいた種により、どこかでは細々とやっているものと思われる。
そしてたまたまそのグラウンド(多分野球専用ではないため、外にボールが飛びやすいのだろう)の近くに滞在しているくま君の部屋に、ボールが飛び込んできたわけだ。
かくして「ぼくはくま」フランス在住説は立証された。

以上、莫迦なことを書いてすみません。