「料理屋アルザス」 にて

ストラスブールのいにしえの街の
運河のそばのアルザス
古いサンパなレストラン
みんなで集う夏の夜

料理は当然アルザス料理
シュークルートに挑戦す
山と詰まれた酢漬けのキャベツ
その上にどっしり乗るは
ぶっといソーセージと
分厚い油のベーコンだ

同席したドイツ娘
ドイツ人にもかかわらず
酢漬けキャベツが嫌いとのこと
ちょっと変な気もするが
日本人でも梅干や納豆が嫌いな人は数知れず

山盛りの皿を目の前にして
食べきれるか少し不安に
しかしここでは日本男児の意地がある
フォークを山の中に入れる

白のアルザスワインとともに
なんのことなく食べ終わる
食欲だけはゲルマン人
異国の地での夏の夜