ストラスブールの通りの名前

世界のどれくらいの国が
また
ヨーロッパのどの程度の範囲で
採用されている方法か知らないけれども
少なくともフランスとその周辺では
住所を表すには
通りの名前と番地で表す。
そのため、どんな小さい通りでも
ちゃんと名前をつけてあげ
そこに住んでるどんな人にも
ちゃんと手紙が届くようにしている。

ここストラスブールでも
有名な人の名前がいっぱいだ
市民病院の前の通りは
ルイ・パスツールと名づけ
彼の業績に賞賛し、彼の威光を期待する
また欧州各地の地名もあり
たどっていけば、あたかも欧州一周できそうな気がする
ある大通りは
ヴォージュではじまり、川のあたりはアルザスで、そこを過ぎれば黒い森
小さな街に押し込める欧州の大地の縮図

マルセイエーズの通りを、更に進むとヴィクトワール大通り
威勢のよさそうな通りの名前
ふと見つけた、「11月22日」通り
何のことかと調べてみると
1918年、この日にフランス軍ストラスブールに到来す
ちなみに1944年の11月23日にはフランス将軍レクレルクの率いる軍隊
ストラスブールの解放に成功
というのも見つける。
たぶん1918年のことだと思うけど、ほんとかどうかわからない
通りの名前に潜む
その街の歴史と
それに翻弄される人々の運命