砂浜に広がる模様(ナザレ)

イメージ 1

イメージ 2

バスはいよいよナザレに到着する。
ここの街には海があり、砂浜があり、それに街が接している。周りは小高い丘に囲まれている。
ここが昼食を取る場所となっている。しかし自分は昼食を予約していなかったので、他の乗客とは別行動になる。しかし、そのおかげで、街をじっくり見ることが出来た。
まず砂浜に行ってみる。夏は海水浴の客がたくさんいるのだろうが、このときは1月。ただ砂浜がひろがるのみだ。低いさざ波が迫ってくる。白いワンピースを着た乙女がじゃれているのが似合いそうな、優しい波だ。
砂浜を離れ、丘の上にあるシティオ地区に行くためのケーブルカーがあるので、それに乗ろうと思い小さな駅に行くが、残念ながら工事中で運休していた。仕方なく歩いて行く事となってしまった。
途中、小さいスーパーマーケットがあったので、そこでコーラとパン、そしてバナナを買い、昼食とする。
坂道を登っていく。途中大きな犬がいたので避けながら、注意して、汗をかきかき登っていく。
上に到着。ここの広場のそばにはノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会がある。バロック様式の二つの鐘楼が目立つ。中に入ると、ミサだろうか、多くの人たちが集まっていた。
このシティオ地区には展望台がある。ここの側に小さな礼拝堂がある。メモリア礼拝堂と呼ぶ。ここは1182年、馬に乗っていた人が、崖から落ちそうになった時、聖母マリアに救われたのを感謝して建造したとのこと。確かに中に入り、小さな窓から覗くと崖の下が見える。
礼拝堂そばの展望台からの眺めが素晴らしい。赤い屋根と白い壁にほぼ統一された街並みが見える。ヨーロッパの名所に良くある、このように整った街並みにはいつも惚れ惚れとする。こういったところは、謙虚に学んだ方がよさそうだ。
海側に目を転ずると、光を反射し、輝いている。砂浜は波の跡が微妙に変色し、それこそ波型のグラディエーションを描いている。

丘を降りて、海沿いのプライア地区をさまよう。
黒い服を着た女性の絵葉書があったが、太ったおばあさんばかりだったので、買う気にはなれなかった。
集合場所でみんなと合流し、次の目的地に向かう。