死都ブルージュへ(ベルギー・フランドル地方)

12月初旬の土日を利用して、電車でフランスから脱出しようと考えた。
アムステルダムかベルギーのブルージュを候補に選んだ。
オランダはまだ行ったことがないので、到達国を増やすことも考えたが、結局ブルージュに行くことにした。
アムステルダムはガラが悪いような気がしたからである。
昔読んだジャズピアニスト山下洋輔さんの演奏旅行記の印象が強い。
もちろん、それは街の一部の地区だけだと思うが。
古都あるいは死都ブルージュへの憧れの気持ちがより強くなった。

今回一泊するため、ホテルを予約する。
何軒か連絡してみたが、こんな時期にもかかわらず、すでに一杯だった。
HOTEL DANTEに連絡すると、幸い部屋を取ることができた。
位置が少し中心地から離れているためかもしれない。
タリスのチケットも、一週間前にモンパルナス駅で買っておいた。

土曜日の朝、パリ北駅からタリスに乗り込む。
残念ながら、天気はあまりよくない。
まあ12月のフランス北部だからしょうがない。

タリスはブルッセルに向かって、曇天の薄暗い中ひた走る。
以前、ブルッセルに行った時は、途中で故障により1~2時間ほど止まってしまい、往生したものだった。
当たり前に進んでくれることがありがたい。
1時間半ほどでブリュッセル南駅に着く。
ここでブルージュ行きに乗り換える。
時間は17分あったが、レーンの表示がよくわからず、少し手間取る。
結局一番橋のレーンがブルージュ行きだった。
駅の職員に確認し、無事乗り込む。
角度を変えて、ブルージュを目指した。