突然のニュースにびっくりしたのですが、生前に正式に退位するのは長い歴史の中でお二人目だそうですね。
ダンテの「神曲」の煉獄篇第19歌に
〔法王の〕法衣がいかに重いものであるか私は一ヶ月あまり身にしみて感じた。
それに比べれば他の職責はみな羽のように軽やかだ。
という言葉があるのですが、その重さゆえ、職責を全うすることだけでなく、それを生前に辞めるのも、凄く勇気がいる決断だったと思います。
以外だったです。
直に拝見したことはないのですが、数年前ローマに行った時、大晦日の晩のテレビで生中継のミサの模様、そしてその後サンピエトロ広場でガラス張りの車に乗っている姿を拝見しました。
そのときはあいにくの雨で、雨に濡れたガラス越しに信者に手を振っていました。
同じローマで、同じ雨をホテルの窓に感じながら見る法王のお姿が、尊く感じたのを思い出します。