なかなか開館しないジェイムズ・ジョイスの塔(アイルランド)

開館前のジェイムズ・ジョイスの塔

ジェイムズ・ジョイスの塔に開館時間前に到着します。
まだ電気も着いておらず、旗も掲げられていません。
しばらく待ち、開館時間になりましたが、開きません。
入り口の前には、結構観光客も集まっています。
二十分ほどして、やっと職員が車に乗ってやってきました。

ここはジョイスの博物館になっています。
日本語のパンフレットもわざわざ作成してくれていましたので、この機会にその内容を紹介していきます。
まずはこの塔の紹介から

サンディコープのマーテロタワーは、時のイギリス軍がナポレオンの侵略を恐れ、防衛のために1804年に建てられたものです。タワーは高さ12フィート、幅8フィートもあり、柱を立てかけた金属製のドアから中に入りました。銃砲台はタワーの最上階にあり、今でも大砲が発射されたレールの跡が見られます。砲弾は螺旋階段上のオーブンで温められました。
タワーとそれに隣接している砲台は1904年まで英国軍により占領され、その後、当時医学生で、機知に富んだ詩人としても知られていたオリバー・シンジン・ゴガティが一般市民では最初の住人となりました。彼が住んでいる間、数多くの文人達がこのタワーを訪れたと言われています。


1962年には、ユリシーズを出版したシルビア・ビーチがタワーをジョイス記念館として開館しました。現在はダブリン観光エンタープライズが所有しています。