ビーフストロガノフの料理名の起源は?

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NHKロシアゴスキーテキスト

先日、NHKのテレビロシア語講座「ロシアゴスキー」を何気なく見ていたら(ロシア語を勉強しているわけではないのですが・笑)ビーフストロガノフを食べるシーンが出てきました。
その中で、この料理名の由来を述べていました。
それによると、昔、ストロガノフさんが食事会を開いた時、ビーフステーキを出したのですが、お客さんの中に戦争で片手を失った将軍がいました。
気づいたストロガノフさん、じきじきに牛肉を細かく切ってあげました。
それ以来、牛肉を細かく切った料理をビーフストロガノフと呼ぶようになった、とのことです。
ただテロップには、よくある「諸説あります」と出ていましたが。
この話を聞いて、かなり前に、ウズベク共和国(現在のウズベキスタン)のラジオ・タシケントからいただいた手紙を思い出しました。
というのも、その放送局の英語番組を聴いて、受信報告書を送ったのですが、その中でビーフストロガノフの名前の由来について質問したのです。
なぜそんな質問したかというと、井上靖さんだったかのウズベク共和国での紀行文でビーフストロガノフが出てきて、井上さんご自身も疑問に思っていたからです。
その手紙に対して、ラジオタシケントのスタッフの方から丁寧なお返事を頂きました。
多くの海外の放送局に受信レポートを送りましたが、個人的にしっかりした内容のお返事を頂くことは珍しいので、すっかり感激してしまいました。
その手紙を読みなおすと、
ストロガノフというロシア人商人がいて、彼の趣味は料理で、更には独自の料理を発明していた。
その一つとしてストロガノフ流の牛肉料理を生み出し、ビーフストロガノフと呼ばれるようになった…
と書かれていました。
手紙の中には、レシピも書いていただいていました。
wikiを読んで見ると、確かに諸説ありますね。
どの説が正しいかはよくわかりませんが、心情的にはやはり丁寧な手紙をいただいた分、ラジオタシケントの説を推したくなります。