パリ とっておきの小さな美術館

イメージ 1

春美・クロソフスカ・ド・ローラと歩く
パリ とっておきの小さな美術館

春美・クロソフスカ・ド・ローラ 著
朝日新聞出版
2009年8月30日 第1刷発行

この本は、おおざっぱに分けると、春美さんのご両親および自分自身の話と、パリの小さな美術館についての話、で構成されています。
お父さんはバルテュスというポーランド貴族であり、また画家であった人でした。お母さんが日本人とのことです。
一見優雅そうに見えますが、ハーフという生まれなどで、いろいろご苦労もあったようで、不登校なども経験されているそうです。
そのころの学校の哲学の先生が「学校は試験勉強をするところではない。ほんとうの自分を見つけるための場所。だからプラトンを読みなさい」と言ってくれ、一緒にプラトンを読んでくれたそうです。
悩んでいる気持ちを、プラトンで一刀両断してくれるのも渋いですね。

後半はプティ・パレやブルーデル、マルモッタンやロダンなど、小さいけれどもきらりと光る美術館を写真付きで紹介しています。
またその周辺の立ち寄り散歩先まで紹介してくれています。