新版 ヨーロッパの中世(後半)
第11章 新しい宗教生活
1 異端:ワルド派、カタリ派
異端とは、当該の時代や社会において、しかるべき権威によって異端とされたもの
2 托鉢修道会
フランチェスコ会、ドミニコ会、カルメル会、アウグスティヌス隠修士会
3 民衆のキリスト教化
第12章 知の世界
1 12世紀ルネサンス
12世紀の新しい息吹をよく示すのは教皇シルウェステル2世の生涯
3 スコラ学
スコラ学とは、単一の学派ではなく、さまざまな学派の総称。大学を中心とする学校scholaという場での学問・方法
4 大学
大学とは本来は組合を意味し、教皇や君侯から自治および学位発行の特許状を得て、教員あるいは学生から成る構成員の共通利益を守る。
5 神秘主義
第13章 国民国家
1 百年戦争
2 国民国家フランス
3 バラ戦争:イングランド
バラ戦争の名称はランカスター家が記章として赤バラを、ヨーク家が白バラを採用したことに由来する。
第14章 それぞれの国制の模索
1 帝国からドイツへ
2 ブルゴーニュ
ブルゴーニュ公国(1363-1477)
この公国は大きな勢力を誇ったが、それは家産としての所領が集積したものに過ぎず、この時代には国家としてのアイデンティティを形成することが出来ず、急速に拡大したが崩れるのも早かった。
3 イタリア
4 スイス
中世においては農耕に適さぬ貧しい土地だったが、ヨーロッパ中心部ゆえ、内陸交通のネットワークに組み込まれ、地中海経済圏と北洋経済圏を結ぶ街道が通っている。
第15章 隣人から一員へ
1 北欧
2 東欧
この地域の国々はラテン・カトリック圏と東ローマ帝国・正教圏というふたつの文明圏の間で、どちらを向くか選択を迫られながらアイデンティティを形成した。
3 レコンキスタ
4 コンスタンティノープルの落日
5 帝国の後継者
東ローマの継承者と自称したロシア
それ以上に帝国の伝統を受け継いだオスマン朝
以前、高校世界史などでは、オスマン朝は「オスマン・トルコ」と呼ばれたが、現在では「トルコ」という語は加えられない。それはオスマン朝が「トルコ」という「国民」を当初は前面に押し出さなかったことによる。
第16章 中世後期の教会
ローマは混乱していた。またアヴィニョンの方がヨーロッパの交通の要衝といえた
2 教会大分裂
ローマとアヴィニョン、そしてピサ教会会議でも教皇を擁立し、3教皇と3枢機卿団が鼎立した。
3 公会議主義運動
4 「国民教会」に向かって
15世紀の教会大分裂を経て教皇権が衰退し、表舞台に出てくるのが国民教会
王権のもとでのガリア(フランス)教会の自由と一体性を唱え教皇権の介入を排除しようとする主張
フス派
この時期の国民教会に向かっての歩みとして忘れてはいけないのは、神学者ヤン・フスを指導者として始まったフス派の運動
第17章 衣食住
1 衣服
2 食生活
3 住居
第18章 人の一生
1 子ども
2 家族
3 病気
4 不安
戦争、飢餓、疫病、終末論
5 老いと死
第19章 宗教改革
1 人文主義
彼は俗語文学と古典研究の幕を開ける
2 ルター
3 カール5世
ハプスブルク家最盛期の帝王であるとともに、アイデンティティなき大版図の統治に苦しむ
4 反宗教改革
第20章 近代へ
1 古代の再発見
2 大航海時代
3 地図
4 技術そして科学
5 人間性の肯定