とんでもなくおもしろい宇宙

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とんでもなくおもしろい宇宙
柴田一成 著
2016年1月25日 初版発行
 
日という漢字の象形文字で、丸の真ん中に点が書かれたのは、黒点を表現してのことだ、との説がある。
条件さえ整えば裸眼で観察することも可能だが、直接太陽を見るのは極めて危険。
しかし北京では昼間から当たり前のように黒点の浮かぶ太陽が見えている。
それほどに大気汚染がひどい。
 
太陽からのフレアは「今そこにある危機
大フレアにより、大停電が起こり、巨額の損失に繋がる。しかし前もって準備しておけば、被害を最小限に食い止めることも可能
 
平安時代の貴族で、小倉百人一首の選者でもある藤原定家が19歳から80歳に至るまで書き続けた日記「明月記」
その中に1054年に起こった超新星爆発らしい観測記録がある。
20世紀の初め頃、かに星雲の不思議な膨張に気づいた。大きさから逆算すると、1000年ほど前に爆発したと考えられた。
欧州の古文書にはその記録は見つからなかった。
しかし1934年、日本の射場保昭というアマチュア天文家から、この明月記の一文が、英文で紹介された。そして超新星という概念が確立した。
そしてイギリスのグリニッジ天文台には、歴史の展示コーナーにおいて、
「1054年、中国と日本の天文学者がおうし座に新たに光る星を観測。この残骸が現在のかに星雲と同定される」と記述される。
 
ガリレオの時代、科学は宗教に左右されていた。
しかし現代は、宗教が政治に置き換えられるのではないかと思ってしまう。
そのわかりやすい例として、地球温暖化
地球温暖化温室効果ガス、とりわけ二酸化炭素の排出量増加によって進んでいる現象である、というのが正しいとされているが、これはいわば「政治的に正しい」のであり「科学的に正しい」事実かと言うと疑問がある。
温暖化が二酸化炭素の増加だけでなく、太陽の黒点が影響している可能性もある。
「温暖化要因は二酸化炭素ではない」と言うのは、ほとんどタブーになっている。
そして学者も、その影響を受けてしまっている。