日本海ものがたり 世界地図からの旅

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日本海ものがたり 世界地図からの旅
岩波書店 発行
2015年4月22日 第1刷発行

日本海を中心とした、海をめぐる物語を徒然に語っています。

日本人で初めて世界一周した若宮丸の四人
1793年、石巻から江戸を目指した若宮丸
漂流してアリューシャン列島のとある島に漂着
そしてイルクーツクからペテルブルグを経て、バルト海のクロンシュタット港を1803年6月16日出港
大西洋から南米大陸最南端のホーン岬をまわって太平洋に出ると、ハワイを経てカムチャッカへ、さらに日本列島沿いに南下し、1804年9月に長崎に帰着した。p14-15

ラペルーズの航海
1785年8月1日、フランス、ブレスト港出航
大西洋を南下し太平洋に入った後、縦に横に往復してマカオからマニラ、そして琉球海域から日本海に入る。
日本海では日本船と遭遇(表紙の船)
舳倉島では絞首台のようなものがあったと記録に残している。それは鳥居ではなかったか?

カムチャッカ半島はそのばかでかさにおいて、スカンジナビア半島に次いで、世界第二か第三ではなかろうか
シベリアのそのまた先の地の果てで、面積は日本の総面積と同じ約37万㎢。そして三千メートルから四千メートル級の高山が巨大山脈を形成し、その大半が火山。

サハリンが島であったという認識をはじめて持ったのはラペルーズであった。しかしそれは自分の足で確かめたのではなく、サハリン・アイヌの賢い人々の説明によって認識した。
間宮林蔵は自分の目と足でこの海峡を確認した。