脱ミシュラン フランス地域巡り やまさか爺回想録

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ミシュラン フランス地域巡り やまさか爺回想録
やまさかのぼる 著
平成29年3月15日 初版発行
第一法規 発行

たまたまフランスに滞在することになったやまさか先生。もともとフランスやフランス語にそんなに詳しくなかったのですが、いろいろ調べながら訪ね歩いた思い出を、親しみやすい文章とコミカルなイラスト、写真で綴った本です。
ミシュランというのは、自家用車不使用かつ☆印無視の飲食での徘徊行動を意味します。
まずは、フランスの国土、地域制度などについて説明します。そして鉄道などの公共鉄道利用の注意点について詳しく述べておられます。何しろ日本と違い、治安にも不安がありますから、ワル対策はフランス訪問には必須といえるでしょう。
そしてフランスのブルゴーニュブルターニュアルザスとを回った体験記を書いています。
更にはフロマージュ(チーズ)から、ブドウ酒、麦酒、地酒などにも詳しく触れています。きどった高級感は無く、庶民的なレベルで入り込んでいるのが自分などにとっても親しみやすいです。
そして実際に絵画に描かれた風景を訪ね歩きます。アルジャントイユではワルに出会い危機一髪の目にあったりします。ポントワーズやオーヴェル(シュル・ロワーズ)、更にはバルビゾン、ジベルニー、エトルタなども訪れます。
そして各地のジャンヌダルクの像を比較したりします。ブロワではその像の奇蹟を目の当りにし、あらためてジャンヌの偉大さに驚嘆します。
シャルトルへは、手前の駅から大聖堂目指して歩こうとしましたが、さすがのやまさか先生もこれには挫折しました(笑)。
最後には絵になる酒場やカフェの思い出を綴っています。
全体を通して、爺とはとても思えない、若々しい好奇心と体力とをもって、フランス中を精力的に見て回り、記録をまとめたことに心底感服します。
この本を読んで、自分もあらためてフランスを訪問したくなってきました。でもここまで動き回れるかは自信がありませんが(笑)。