【10月20日 AFP】詩人ポール・ヴェルレーヌ(Paul Verlaine)が愛人アルチュール・ランボー(Arthur Rimbaud)に向けて発砲したレボルバー式の拳銃が、11月に競売に掛けられる。競売大手クリスティーズ(Christie's)が19日、明らかにした。
ヴェルレーヌは29歳の時、妻と子どもを捨ててランボーとの生活を始め、英ロンドン(London)でアヘンとリキュールの一種「アブサン」に溺れた。ランボーは当時の生活から「地獄の季節(A Season in Hell)」の着想を得たとされる。
ランボーが後に明かしたところによると、ホテルの一室にいた2人は激しい口論となり、酒をあおった後で、自暴自棄になったヴェルレーヌが拳銃を取り出したのだという。ヴェルレーヌはランボーに向けて2回発砲し、1発がランボーの手首に当たった。それでもなお、ランボーはヴェルレーヌに関係を続けるよう迫ったとされる。
クリスティーズによると、ヴェルレーヌの銃は没収され、その後個人の手に渡ったという。オークションは11月30日にパリ(Paris)で開催され、落札価格は6万ユーロ(約680万円)と予想されている。(c)AFP
この記事を読んで、ランボー詩集の一節「彼奴は愛情だよ」がなぜか思い起こさせられました。
改めて堀口大學訳の文庫本を調べてみると、そのフレーズはイリュミナシヨンの中の「精霊」という詩の最初に書かれていました。