BON VOYAGE ボン・ヴォヤージュ〔運命の36時間〕

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BON VOYAGE 
ボン・ヴォヤージュ〔運命の36時間〕
監督 ジャン=ポール・ラブノー
出演 イザベル・アジャーニ ジェラール・ドパルデュ ヴィルジニー・ルドワイヤン
2004年 フランス

この映画、エールフランスに乗ったときに、たまたま途中から見ました。
そのときに強い印象が残っていたので、DVDが出ているのを見つけ購入しました。
何度か観た後、久しく観ていなかったのですが、ふと脚本がパトリック・モディアノと、最近ノーベル文学賞を受賞した人であることに気付き、再び観た次第です。
ちなみにDVDでは、監督が全編においてコメントを入れているトラックもあり、それもたいへん興味深く拝見しました。
時代は1940年のフランス、パリが陥落し、臨時政府が一旦ボルドーに移ったときが主な舞台になっています。ペタンやドゴールもちらっと出てきます。
最初、イザベル・アジャーニ扮する女優がつきまとう男性を殺してしまい、それを幼馴染の男性に相談するところから始まります。
詳しい話を書くのは避けますが、ストーリーがてきぱきと展開していくので、途中で退屈に感じることはなかったです。話自体は上品でシリアスなのですが、ちょっとコミカルな味付けも入れています。
イザベル・アジャーニがモテる女性ゆえ、男に迫られて困り、また逆に男に甘えて利用し、という小悪魔的な女性を演じているのがはまっています。ネグリジェ姿とかでの体型はやや太く感じましたが(笑)。
また同じく重鎮のジェラール・ドパルデュが、政治家役でしっかりと話を支えていますね。その上で若いヴィルジニー・ルドウイヤンやグレゴリー・デランジェールがのびのびと演じているような感じです。
ラスト近く、浜辺でのヴィルジニー・ルドウイヤンの美しさに感動しました。
それにしてもフランス人は、こんな国家の一大事の時でも恋愛感情を重視しているのですね。さすがです(笑)。