フランス地域圏選挙から大統領選へ

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フランス地域圏議会選挙の、最終的な第一党の勢力分布です。
大陸だけでは青の右派が7地域圏で赤の左派が5地域圏
一応右派の勝利ですが、「パネルクイズアタック25」的に見ると、これでは最後の海外旅行獲得クイズを当てることは難しそうですね(笑)
2地域圏において、左派が棄権して右派を勝たして、国民戦線の第一党を防ぎましたが、単に左派がチキンレースに負けただけのように見えます。平等な立場なら、他の地域圏では右派が棄権して左派を勝たせるような取引もあるべきだと思いますが、そういうのはなかったです。この件について毎日新聞の記事によると


パリ政治学院パスカル・ペリノー教授は「選挙協力の目的は、FNの勝利阻止だけでない。17年の次期大統領選で再選を狙うオランド氏とルペン氏が決選投票に進んだ場合に、(オランド氏が)共和党から支援を得るための布石でもある」という見解を示した。

オランドさん大統領選の決選投票に残れるのかなあ、と思いましたが、サルコジさんも磐石でなく、同じ右派のジュペさんと足の引っ張り合いをする可能性もあります。その結果次はオランドさんが漁夫の利を得て、決選投票に残ることも無きにしもあらず、ということで、その際に右派がお返しにオランドさんに投票してくれることを期待している、のかもしれません。

あと左派が棄権した地域圏では、地域県議会議員は右派連合と国民戦線の議員だけになってしまいました。それでも国民戦線が第一党になるよりかはマシ、ということでしょうが、日本では考えにくいことです。