ゲーテ 若きヴェルターの悩み

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集英社文庫ヘリテージシリーズ
ポケットマスターピース02
2015年10月25日 第1刷

ゲーテについては「イタリア紀行」は手元において愛読しているのですが、他の作品は読んだことがありませんでした。
よってゲーテさんより、「私のほかの作品も読んでみなさい」とせかされているような気持ちが続いていました。
そこで出会ったのがこの文庫本です。
ポケットマスターピースと言っても、ちょっと分厚くて、ポケットには収まりきらないサイズなのですが(笑)買ってみました。
まずは「若きヴェルターの悩み」を通勤中とかにざっと読みました。
解説とかはまだ読んでいないので、基礎知識はありませんが、今の段階でちゃちゃちゃと表層的に書いてみます。
このヴェルターくん、かなり思い込みの激しい若者のようです。
ロッテという若くて美しい人妻とプラトニックに付き合いますが、想いはつのるばかりで、どんどん自分で自分を追い詰めている感じです。更に仕事でも上の人と衝突したり大変です。
一方ロッテさんもどことなく優柔不断な感じですね。
でも彼女はこりゃいかんと、後半もう会わないでおきましょうとヴェルターくんに提案するのですが、もうその段階ではヴェルターはもう危ない状態で、悲劇的な最後を迎えます。
話としてはわかりやすく、なおかつ一気に読ませる筆致でした。これが疾風怒濤というものでしょうか?