ダ・ヴィンチ封印《タヴォラ・ドーリア》の500年(序章より)

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ダ・ヴィンチ封印《タヴォラ・ドーリア》の500年
秋山敏郎 著
論創社 発行
2013年9月20日 初版第1刷発行

2011年11月27日、イタリア政府は、一枚の板絵《タヴォナ・ドーリア》が日本の東京富士美術館から寄贈されたと発表した。
このたった一枚の絵画は、一国の大統領が礼をつくして受け入れられた。それはこの作品がダヴィンチの代表作であると確認するための、研究に入っていくプロセスだ。
このときの友好協定では、今後二十数年間、見返りとしてイタリアの国宝級美術品を無料で貸し出すという条件になっている。
この作品で思い起こさせるのが、「ダヴィンチの代表作、大壁画発見プロジェクト」である。
つまりこの壁画が現在のフィレンツエ市庁舎の五百人大広間の壁画の下に隠されている、というもの。
しかし2012年6月、「壁画発見プロジェクトは失敗」だったことが、関係者だけに密かに告げられた。
その代わりのように、2012年11月に、この板絵の「答え」を追求する試みが始まっている。