ヴィランドリー城の「愛の庭園」


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アゼ・ル・リドー城を出て、ヴィランドリー城に到着します。
この城は城本体よりも、その庭園が有名です。
画像はテラスから見た庭園です。
矢印のところが「愛の庭園」と呼ばれるところです。ここは四つの正方形の庭園により構成されています。
まず矢印の真下が、「優しい愛」と呼ばれる庭園です。
この庭園は、四隅にある愛の炎により分離されるハートにより象徴されています。そして真ん中には舞踏会でつける仮面がデザインされているそうです。対称的な形で、落ち着いた感じですね。
その右は「熱烈な愛」の庭園です。
情熱のために深く傷ついたハートを象徴しています。道理で優しい愛に比べるとかなり乱れているように見えます。
「優しい愛」の下側は「悲劇的な愛」の庭園です。
半分ほどしか見えませんが、このデザインは愛のライバル同士の決闘に用いられた短刀と矛を表現しているそうです。また赤い花は決闘で流された血を象徴する赤い花になっています。
その右横は「移り気な愛」の庭園です。
まず角の、ピンクの花が咲いている扇は移り気を象徴しているそうです。その扇形の隣は妻に寝取られた夫を象徴する角を表現しているそうです。
また画像ではよく見えませんが、この「移り気な愛」の庭園の中央には、浮気な妻が愛人に宛てた恋文が表現されているそうです。
こうやって意味合いを読んでいると、愛もある種の城内での闘いだったんだなあ、と怖くなってきます。

(内容については現地でもらった日本語パンフレットを参考にしました)